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skingrowsback

skingrowsback(スキングローズバック)は、サドルやフレーム、ハンドルバーに取り付ける「バッグ」のブランドです。skingrows“bag”ではありませんので、どうぞお見知りおきを。skingrowsbackは2006年に誕生した若いブランドで、シドニーに住むふたりの若者が、地元の宅配業者のためにハンドメイドのバッグやキャリー用品を製造したことがビジネスのスタートとなりました。起業と言えば聞こえは良いですが、なんの実績も後ろ盾もない二人は慎重を期して、顧客の大切な荷を護る丈夫なバッグの開発を心掛けました。この志が、後のskingrowsbackがコンペティターと差別化を図る大きな軸足となります。

宅配用のバッグでノウハウを得たふたりは、シドニーの街中を走り回り、カンガルーを横目にシングルトラックを楽しむサイクリストを目にして、彼らに自分たちの技術を転用した製品を提供することを思いつきます。しかし機能性(=丈夫であること)を突き詰めたノウハウを転用することは、それなりのコストがかかることと同義です。それでも彼らは「丈夫でタフであること」を選択し、これがskingrowsbackの大きな特徴となりました。

こうして理想の自転車用バッグを作り上げたskingrowsbackは、その宣伝にSNSを活用しました。丈夫という彼らが優先する機能性、使うシーンに最適な製品ラインアップ、そしてビジュアルをセンス良くネットに載せたのです。これが大当たり。オーストラリア発のskingrowsbackに国境はなく、インターネットを通して情報感度の高いサイクリストに受け入れられ、拡散が拡散を生み、その評判は短期間のうちにヨーロッパやアメリカへも飛び火。そして2021年秋、日本上陸を果たしました。

https://nichinao.jp/archives/category/category/skingrowsback